末期がん少女を生き返るための遺体冷凍保存
2016/11/20
ロンドンで末期がんを患っていた14歳の英国人少女が、死後に自身の遺体を冷凍保存する権利を求めて父、母の間で裁判が行われた。
同種の訴訟はおそらく世界で初めてで、母親側の遺体の保存が認められた。
少女は判決から11日後に死亡し、遺体は米国の保存施設で保管されていると言う
保存費用は推定3万7000ポンド(約500万円)。
いきさつは、ロンドンに住んでいた少女は、昨年がんと診断された後、インターネットで人体冷凍保存について調べ、将来治癒が可能になった段階で「生き返る」ため、遺体の保存を希望。母親は同意したが、父親が反対したため訴訟になったもの。
人体冷凍保存は、医療が進んだ将来、解凍・蘇生させることを目的に、超低温で冷却し保存する技術で、米国とロシアに施設がある。
米国ではこれまで300人以上が凍結保存されているが、蘇生の成功例はない。
SFではお馴染みの人体冷凍保存はコールドスリープとよばれ、実現に一歩ずつ近づいいると言われており、研究者によれば、線虫の脳では、記憶をそっくり残したまま冷凍保存から無事目覚めさせることに成功したと言われるがこちらはには疑問も残るもの
人体冷凍保存を行っている企業
ロシア クリオルス会社
すでに8年以上、未来に蘇生させるべく死体を液体窒素に保存している。そうした死体の数は人間が34でペットが14、さらに100人以上が契約を済ませており、米国やCIS(独立国家共同体)諸国からも引き合いがある。
米国のアルコー延命財団
人体冷凍保存(クライオニクス、英語: Cryonics)の研究、実行を目的としたアメリカ合衆国の非営利団体